歯を守り、残す治療

    歯を守り、残す治療。抜歯宣告された方もご相談ください。

    藤井寺駅南口アールズ歯科・歯周病クリニックの歯を守り、残すMI治療

    「他医院で抜歯するしかないと診断されたのですが、なんとか歯を抜かずに治療したい」

    大学病院勤務時代より、このような患者さまからのご要望を多くいただいておりました。

    歯医者さんで抜歯宣告された時、ショックを受ける方もきっと多いと思います。
    もちろん、歯を抜かなければいけない状態になってしまったことについては、患者さま側にも少なからず責任があるでしょう。そして多くの患者さまは、その後ろめたさから、「抜歯」という治療方法をすんなりと受け入れてしまっているように思います。

    当院では、歯周病専門医による歯周外科治療や、拡大鏡を使用した精密根管治療なども行っておりますので、他医院で抜歯が必要と言われた歯でも残せる場合もございます。

    しかしながら、一概に残すことが最良の治療であるとは限りませんので、場合によっては他の歯を守るために抜歯という選択肢をおススメする場合もございます。
    その場合において、なぜその歯を抜いた方が良いのか、もし残す治療をした場合にはどのようなリスクがあるのか、しっかりとご説明させていただいた上で、患者さまのご希望に沿う治療をお届けできるよう努めてります。

    歯を抜きたくないという方はもちろん、他医院で抜歯宣告されて悩んでいらっしゃる方も、まずはお気軽にご相談いただければと思います。

     

    歯を失う原因と、歯を残し、守るための治療法

    藤井寺駅南口アールズ歯科・歯周病クリニックの歯を守り、残すMI治療

    2018年に、財団法人8020推進財団から報告された「永久歯の抜歯原因調査」によると、現在日本で抜歯の原因として一番多いのが歯周病の37.1%、続いて2位がむし歯29.2%、そして3位が歯根破折17.8%となっています。
    財団が推奨する8020運動(80歳になっても20本以上自分の歯を保とうという運動)は年々達成者が増え、国民の歯の健康意識の高まりや歯科医療技術の進歩が見て取れますが、それでもまだまだ、不本意ながら抜歯宣告を受けてしまったという方も多くいらっしゃるかと思います。

    歯を残し、守るためには、まずは抜歯宣告を受けてしまった原因を正確に診断し、歯を残すための適切な治療法を選択することが必要です。
    当院では主に、下記のような治療法を駆使しながら、なるべく歯を残し、守る治療を実践しております。

     

    歯周病の場合

    藤井寺駅南口アールズ歯科・歯周病クリニックの歯を守り、残すMI治療

    歯周病は、単純に歯茎にかかる病気と思われている方も多いかもしれませんが、実は歯の周囲の骨まで破壊してしまうとても怖い病気です。
    場合によっては、歯を支える骨(歯槽骨)や顎の骨(顎骨)にまで感染が広がり、細菌によって徐々に骨が溶かされてしまうため、骨が歯を支えることが出来なくなり、その骨周辺の歯が同時に複数本失われてしまうことも多くあります。

    歯周病によって破壊されてしまった骨は、自然に回復することは出来ません。そのため、なるべく早い段階で歯周病の進行を食い止め、適切な処置をしてあげる必要があります。

    従来までは、歯を支える歯周組織が破壊されてしまった場合は抜歯しか選択肢がありませんでしたが、近年では医療技術の進歩により、歯周組織を再生して歯を残す治療も可能になりました。
    当院でも、歯周病専門医としての知識と経験を活かし、歯を残すための歯周再生治療を取り入れております。

     

    自家骨移植(自費治療)

    人工骨移植は、骨が不足している場所に人工の骨を置くことで、骨の再生を助ける方法です。
    骨が不足している部分に、人工の骨の粉末を充填し、それに骨を作るための特別なシートを被せて、時間をかけて骨を再生させます。この方法は、患者に追加の手術を必要とせず、骨を移植することができるため、負担が軽減される点が利点です。
    ただし、人工骨の再生能力は自分の骨に比べて低いため、成功率を高めるために、自分の骨と組み合わせて使用する場合もあります。

     

    人工骨移植(自費治療)

    自家骨移植は、骨の治療において、人工の骨を使わず、代わりに自分自身の骨を移植する方法です。
    自家骨移植の大きなメリットは、自分の体内にある骨を使用するため、免疫応答や排斥のリスクが低く、安全で信頼性が高いということが挙げられます。その結果、治療の成功率も高めることが出来ます。
    一方、デメリットとしては、自分の健康な部位から骨を採取する手術が必要なため、身体への負担が大きくなるということが挙げられます。
    採取部位からの回復にも時間がかかり、手術自体にもリスクが伴うことがありますので、担当医師としっかりと相談しながら治療を進める必要があります。

     

    リグロス(保険治療も可能 ※骨移植セットの場合は自費)

    藤井寺駅南口アールズ歯科・歯周病クリニックの歯を守り、残すMI治療

    「リグロス(一般名:トラフェルミン)」は、世界で初めて骨の再生を助ける成長因子を含んだ歯周組織再生薬です。
    この薬は、2017年4月から保険適用の治療として認められ、進行した歯周病の治療において、歯を抜かずに再び健康な状態にする可能性が高まっています。

    リグロスを使用した治療は、まずフラップ手術と呼ばれるプロセスで、歯周病の原因である歯石や汚れをしっかり取り除きます。その後、失われた骨の部分にリグロスを塗布することで、新しい骨と歯周組織を再生しようとする方法です。

    現在、この治療法は主に大学病院などで行われており、保険適用も認められておりますが、上記の骨移植手術を併用して行う場合は保険適用が認められないため、自費治療となります。
    ご自身の症状が保険制度の範囲内でできるかどうか、まずはお気軽にご相談にいらしていただければと思います。

    ⇒当院で行う歯周病治療について、詳しくはこちら

     

    深い虫歯の場合

    藤井寺駅南口アールズ歯科・歯周病クリニックで、むし歯治療

    虫歯が進行して歯の「ふち」しか残らない場合、通常は歯を抜く必要があります。
    なぜなら、歯のふちが歯茎の中に隠れてしまっていると、きちんとした被せ物を作るのが難しく、無理に作っても根っこの部分がすぐに壊れてしまうからです。

    ですが、こうした状態でも歯を残す可能性がある治療方法があります。それは、歯のふちを歯茎よりも上に持ってくる処置です。

    歯のふちを歯茎よりも上に持ってくる処置には主に2つの方法があり、ひとつは「歯冠長延長術(クラウンレングスニング)」と呼ばれる方法で、もうひとつは「矯正的挺出(エキストルージョン)」という方法です。
    どちらの方法を選ぶか、または両方を組み合わせるかは患者の状態によって異なりますので、ご自身にとって最適な治療法を決定するためにも十分に歯科医師と相談し、最適な治療プランを立てることが重要です。

     

    歯冠長延長術(クラウンレングスニング)

    藤井寺駅南口アールズ歯科・歯周病クリニックで、むし歯治療

    歯冠長延長術(クラウンレングスニング)とは、歯の周りの骨を少し削り、歯茎を下げることで、歯のふちを歯茎よりも上に戻す処置を行います。
    歯茎が下がってしまうという問題点もありますので一般的には奥歯の治療で用いられることが多く、前歯で行う際は下記の矯正的挺出(エキストルージョン)とおい別の治療法も一緒に行われることが多いです。

    歯冠長延長術を受けた後は歯の根っこの部分が露出するため、根面カリエス(露出した歯の根っこの部分にできるむし歯)になりやすくなることがあります。しかし、適切なかぶせ物を使って歯を覆うことで、このリスクを減らすことができます。

    ただし、完全にリスクがないわけではないため、治療後も歯科医院で定期的なメンテナンスを受けることが重要です。
    また、治療後の経過も注意深く観察してもらうようにしましょう。

     

    矯正的挺出(エキストルージョン)

    藤井寺駅南口アールズ歯科・歯周病クリニックで、むし歯治療

    部分的な矯正で歯を引っ張りあげてることで、歯のふちを歯茎より上に出していく処置です。
    歯冠長延長術(クラウンレングスニング)のように歯茎に傷をつけることがないため、審美的な見た目を維持することができます。

    歯を引き上げるための特別な装置を一定期間口の中に装着する必要があるため、治療期間が長くなることがありますが、治療中でも見た目に支障がないように、仮歯を使用するなど配慮いたしますので、普段通りの生活を送っていただけるかと思います。

    ただし、治療後も引っ張り出した歯が戻らないように固定する期間が必要ですので、治療スケジュールについて担当の歯科医師としっかりと確認するようにしましょう。

    ⇒当院で行うむし歯治療について、詳しくはこちら

     

    根の先に膿が溜まり、骨が溶けている場合(歯根嚢胞)

    藤井寺駅南口アールズ歯科・歯周病クリニックで、精密根管治療

    「歯根嚢胞」とは、歯の根の先にできた膿の袋のことです。歯根嚢胞は主に、歯の神経が自然に死んでしまったり、不適切な根の治療により、歯の内部で細菌が増殖してしまうことから発生します。

    この膿の袋は次第に広がり、周りの骨を溶かしてしまうため、歯の根の治療をしても痛みや膿が収まらない場合は、それ以上被害が拡大するのを防ぐために抜歯が必要と判断されることが多くあります。

    ただしこの状態でも、根の中にいる細菌を取り除き、膿を排除できれば、歯を残すことが可能なことがあります。
    当院では、拡大鏡を用いた「精密根管治療」、歯茎の外側からメスを入れ、感染した根の先の部分を根こそぎ取り除く「歯根端切除術」などを取り入れながら、歯を残す治療を実践しております。

     

    精密根管治療

    藤井寺駅南口アールズ歯科・歯周病クリニックで、精密根管治療

    根管治療とは、虫歯が深くまで進行して神経にまで細菌感染が及んでしまった際、その神経や汚染された部分を取り除く治療のことを言います。

    主に「ファイル」と呼ばれる専用の器具を使って歯の根の中の汚れをキレイに取り除き、消毒してから薬で密閉して細菌の繁殖を抑えます。

    当院では、根管治療の成功率を上げるために、拡大鏡やニッケルチタンファイル、超音波洗浄、ご希望によりラバーダムなども使用して、精度の高い根管治療を行っております。

     

    歯根端切除術

    歯根端切除術は、歯茎の外側から手術を行い、感染した歯の根の末端を完全に切り取る治療法です。

    この治療は、通常の方法では根の中の曲がりくねった部分を清掃できない場合や、嚢胞が大きすぎる場合など、歯の根を効果的に治療するのが難しい状況で利用されます。

    ただし、歯根端切除術は外科手術であるため、手術前にCTスキャンなどで歯の位置と状態を詳細に調査し、手術計画を立てる必要があります。
    また外側からのアプローチであっても、骨の中にある非常に細かい部分を治療するために、拡大鏡を使用して細部まで確認しながら治療を行います。

    ⇒当院で行う根管治療について、詳しくはこちら

    藤井寺駅南口アールズ歯科・歯周病クリニックの精密根管治療

     

    歯根破折の場合

    藤井寺駅南口アールズ歯科・歯周病クリニックの根管治療

    歯根破折(しこんはせつ)とは、歯の根の部分である「歯根」の部分にひびが入ってしまったり、割れたりしてしまう状態を指します。
    歯根破折が起こると、その破折した部分から歯の周りの組織に細菌が感染し、痛みや腫れ、嚢胞(膿の袋)などのさまざまな症状が現れます。

    一度割れたりひびが入ったりした歯は自然とくっつくことはありませんので、歯根破折が確認された場合、従来までは「抜歯」が基本とされてきました。
    しかしながら近年、歯科技術の発達や材料の進化により、破折してしまった歯でも条件によっては残せることが可能なケースも出てきました。

    もし、「歯が割れてしまっているので抜歯しかない」と言われてしまった場合でも適応できる可能性がありますので、まずは是非ご相談いただければと思います。

     

    ヘミセクション/トライセクション(分割抜歯)

    分割抜歯(ヘミセクション/トライセクション)とは、歯の根が2本以上ある歯で、そのうち1本の根が損傷してしまったために抜歯が必要とされる場合に行われる治療法です。
    この治療法は、問題(破折・むし歯)のある根と健康な値を切り離し、問題のある根だけを取り除き、健康な根を残すことを目的として行われます。

    2本の根がある歯に対してこの治療を行う場合は「ヘミセクション」、3本の根がある歯に対して行う場合は「トライセクション」と呼ばれます。

    藤井寺駅南口アールズ歯科・歯周病クリニックの精密根管治療

    ヘミセクションやトライセクションを行うことで、本来抜歯が必要とされた歯を残すことができる場合もあります。
    しかしながら、すべての症例に適応できるわけではないこと、歯の根が一本なくなってしまうため、通常の歯と比べると弱くなってしまうという欠点もありますので、歯科医師とよく相談して治療方法を検討するようにしましょう。

    当院では、歯ぎしりや食いしばりの癖のある方や、咬む力の強い方の場合、マウスピースの着用や行動認知療法による食いしばりの改善も合わせてご提案させていただいております。

    ⇒歯ぎしり、食いしばりについて、詳しくはこちら

     

PAGE TOP